セミナー要点 「ジュエリー、アクセサリーのプレス対策」

■講師 JAPAN PRECIOUS 編集部 横内ますみ氏
ジャパンプレシャスは1996年の創刊以来、一貫して第三者的な立場から、宝飾業界の真実と本質をお伝えする経営情報誌であることにフォーカスしてきました。
毎号、最新の企業事例や独自調査結果、実践ノウハウなどを満載し、明日の宝飾業界をリードする企業経営者、実務担当者の皆様の日々の実務をバックアップしています。
読者業種 小売店38% 卸インポーター24% メーカー22% デザイナー10%
読者役職 経営者役員50%チーフバイヤー30%店長12% 個人一般社員8%
詳細はこちらから
http://www.japanprecious.com/
プレス対策の基本は、どのような媒体か知ること、
そして他のブランドがどのように紹介されいるかを知ること。
定期購読により対策を立てることをお勧めします。(村長)
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■プレスリリースの送り方
・今までコンタクトが無かった媒体へは郵送
・メール、ファックスでの通知もありだが、顔見知りになってからがベター。
・展示会の日程が迫っていればメール、ファクスを利用
■プレスリリースに書くこと
 ・商品と製作者の顔がわかるようにする。
 ・紹介のカテゴリー、信用、将来性のアピール
 ●挨拶分、手紙を添える
  ・どのような理由でリリースを送っているのか
   新作コレクション発表?新ブランド立ち上げ?展示会への出展?
  ・どのような趣旨で送っているのか、商品誕生の想いを伝える機会でもある
   (引かれないぐらいに)
  ・掲載してほしい要望を伝える
■商品リリース
 ●ブランドとして確固たる世界観をもっているか
1)ブランド名
2)ブランドコンセプト(ブランド名の由来、全体のイメージ)
3)商品名(あれば)
4)商品特長
  A)素材(マテリアル、石)なぜそれを利用したか?
   ※よほど特化していない限り、素材一つだけの特長では苦しい
   例・美しい輝きを出すために、既存の色石をリカット
    ・VVSクラスのダイヤモンドを使用
    ・独自に開発したWG,コーティング無しでも白く、加工がしやすい
    ・プラチナ1000使用・ピュアシルバー
    ・鍛造マテリアル
  B)技術(その技術を使うことでどんなジュエリーに仕上がっているのか)
   例・全て30年以上の経験の職人より彫りを入れ、シャープな線が生まれ、
     美しいデザインになっている
    ・石を留める金属が最小に制限される技法で製作したので、
     石に多くの光があたり、輝きと色の深みをジュエリーに与えている。
  C)カテゴリー(特集が有る場合、その特集にあわせて紹介されることもある)
   コスチューム、シルバーアクセサリー、メンズ、マリッジ、ハイジュエリー等
  D)デザイン(真似しないように、あえて書きません。自分で調べるなりしてください)
5)商品の中心価格(バイヤーが仕入先として適しているか判断する材料)
6)ターゲット設定(バイヤーが仕入先として適しているか判断する材料)
  ・顧客タイプ
  ・年齢層
7)これからの展開目標(バイヤーが仕入先として適しているか判断する材料)
  ・どのようなカテゴリーのショップで販売したいと考えているか
  ・どのような展示会に出展するのか
8)問い合わせ先・担当者(重要)
■企業プロフィール
 ●信用をアピール、販路拡大への武器を把握
 顔の見えない企業は不安。経歴、企業名を知らせることで、
 そのブランドの得意分野を理解してもらえ、自分では考えていなかった
 販売チャネルからの誘いもありうる
1)会社名
2)代表社名
3)会社概要
  所在地、電話、ファクス、メール、ホームページ、資本金、事業内容
4)会社経歴
  ・創業年から現在まで
  ※経歴を聞かれて、何年の出来事かスラスラと説明できないと信用を失う
5)代表者経歴(どのような能力を持っているか、どのように評価されてきているか)
 ・卒業学校
 ・職歴(どのような所で修行したのか、ジュエリー関係でなくても良いが、
  なぜジュエリー製作に至ったか、その経歴がどのように活かされているかは必要)
 ・受賞暦
 ・展示会出展暦(※継続出展していると事業の信頼度UP)
6)現在の活動状況、取引先数、取引先場所
■送付するタイミング
・展示会前
 合同展や見本市などへの前もっての招待と出展商品のアピールは立ち寄って
 もらえる可能性が高い。
 ※これは媒体だけではなく、取引したい見込み客にも有効。
 ・あまり早いと印象が薄れるので1週間から10日までぐらいに
 ・展示会開催の数日前には「ぜひ、いらっしゃてください」の電話も
  かけられたらかけておく(送った媒体、取引先はメモして覚えておく)
■展示会には積極的に出展したほうがよい。
 ・展示会の特性も調べて出店、展示会への継続出展も経歴となる
 ・できるだけ他の展示会を見ておくこと
■注目ブランドとしての取り上げられ方
 ●商品に新しさがある、ブランドの世界観が構築されている、販路・PR手法が新しい
1)ブランドとして確立できる個性があるか?
  どこかで見た商品ではなく、しかもひとりよがりではない
2)ブランドの世界観を持っているか
  核となる商品世界があるか
  トレンドが移るたびに全く異なった商品になってしまっては、結局誰が
  作っても同じ「工場商品」
  ブランドとして確立したいなら、ブランド全体の世界観を持つべき
3)ファッション性、トレンド性がありながら、トレンドの先が見えているかどうか
  資本力のある大手企業も同じような商品を展開している中で、どうやって勝つか
  そのために「あえて」何をするか
4)日本発信を意識しても、ただ和風なだけでは観光地のお土産商品。
  和テイストを打ち出すジュエリーは過剰気味。
  ×漢字を使っただけ ×花鳥風月をデザインしただけ
  ユーザーはいないことはないが、同じような商品が多く、
  ブランド確立にはつながらない
  ◎ものづくりニッポンの打ち出し。螺鈿、七宝などの技術を使いながら、
   ヨーロッパテーストのセンスあるデザインに。和風に頼らない。
■ジュエリー以外の知識
今、年齢に限らずジュエリーに関心のある人はおしゃれになっている。
企業側もかなりファッションを意識している

ジュエリーデザイナーはジュエリー以外のアートやファッション、
文化にも幅広く興味があり、それを商品に活かしている。

世界観が構築される

ファンが作られる。
■商品に独自性+積極的な打ち出し=ブランドの確立
ブランドビジネスは商品だけでは成り立たない
商品に加えて販路を開拓するビジネスセンスが必要
自分のブランドの強みを自覚して、それを積極的に打ち出す
自社商品の説明を求められたときに、すぐに説明できる準備を
展示会に出展するだけではなく、出展することのアピールも

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