掲載情報 104号室:nico 読売新聞 2015年2月20日(金)
104号室:nico
読売新聞 2015年2月20日(金)
【「ものづくり」 再生模索】
『老舗と若者 連携困難』
[写真]
ジュエリーデザイナーのnico 奥村さん。
シルバーのピアスづくりに打ち込んでいた。
台東デザイナーズビレッジは、若手クリエイターの起業を支援する施設だ。
応募倍率は約10倍に上る。これまでに施設から巣立った55組のうち、28組が台東区内で製造や販売などの事業を始めた。
区の狙いの一つは、若手クリエイターを地域に呼び込むこと。
若手の呼び込みには、成功しているが、老舗業者の衰退には今も歯止めがかからない。
デザビレの取り組みには当初、PRやデザインに不慣れな老舗業者と若手が連携し、受注生産だけではなく、収益性の高い「自社製品」を開発してもらおうという期待も込められていた。
事業開始から11年がたった今も、老舗と若者が手を携えた「自社ブランド」は一つも生まれていない。